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うつ病

うつ病について

 

 

うつ病

人は誰でも悲しいことや失敗を体験すると、落ち込んだり憂うつになりますが、多くは時間がたてばもとに戻ります。ところが、落ち込んだ気分が長く続き、生活に支障がでる場合を「うつ病」といいます。

うつ病になりやすいのはどんな人?

いずれも、周囲から頼りにされる好ましい性格ですが、ストレスに対してゆとりがなく、環境の変化に適応することが苦手で、必要以上に責任を感じてしまいます。メランコリー親和型性格と言われています。ただし、このようなタイプの人すべてがうつ病になるとういわけではありません。
最近は現代型うつ病と言われる、上記の性格とは異なる「非定型うつ病」が新しいタイプのうつ病として多く見られます。

うつ病の原因は?

心理的な負担

仕事量の増加や育児、家庭内のトラブルによる過労。職場の配置換えや職場の人間関係、引っ越しなどの環境変化。子供の独り立ちや、肉親の死去などの喪失体験。トラウマなど。

身体的な負担

過労、妊娠、出産、更年期(閉経)、排卵、月経、リウマチ、老年痴呆、脳梗塞後遺症など。

薬の副作用

経口避妊薬、副腎皮質ホルモン、インターフェロンなど。
※女性の場合は、夫や子供など家庭内の問題や、妊娠、出産、更年期など女性特有の出来事が原因となることがよくあります。

うつ病の症状

気分の症状
気分が落ち込む。自信がなくなる。気分が変動する。

 

思考の症状
集中力、判断力の低下。悲観的で自責的な考え方になる。

 

意欲の症状
気力がなくなる。おっくうになる。楽しいと感じられずに興味がわかなくなる。 休日に出かけたくなくなる。

 

身体の症状
不眠、過眠、食欲低下、過食、だるい、易疲労、肩こり、頭が重い、胃の不快感、 便秘、性欲低下、化粧がめんどうになる。入浴がめんどうになる。

女性のうつ病の特徴

出産後のうつ病

出産後は赤ちゃんの授乳に追われ、心身ともに負担の大きい時期です。
この時期に、「気分がふさぐ」「涙もろくなる」「赤ちゃんが健康に育っていない気がする」「からだの調子が悪い」などと感じることがあります。
『マタニティーブルー』といわれる状態ですが、多くは自然によくなります。
しかし、この状態が長く続いたり、不眠が起こったら、「出産後のうつ病」の可能性があります。なお、出産後うつは気分の変動も特徴です。

 

 

 

 

更年期うつ病

閉経を迎える時期は、女性ホルモンのバランスの乱れによる身体の不調に加えて、夫の仕事に関する気苦労、子供の自立、親の高齢化をめぐる心配事など、心理的なストレスが絶えない時期です。
症状としては、ほてり、発汗(寝汗が多い)、肩こり、めまい、頭重、腰痛、手足の冷えなどの更年期特有の身体症状に加え、やる気が起きない、楽しさが感じられない、不安・いらいら感、女性ホルモンによる治療が効果的な場合もあります。

 

 

うつ病の治療

治療の基本は、薬(抗うつ薬)を飲むこと、休養をとることです。 
うつ病はきちんと治療を受ければよくなります。
うつ病の中に躁病が潜んでいることもあります。

仮面うつ病

仮面うつ病とは、身体症状が主で、精神症状がはっきりしない軽症のうつ病のことをいい、近年、増えてきています。
身体症状は、全身のだるさ、疲労感、めまい、しびれ、頭痛、肩こり、胃部不快感、胃痛、腰痛、下痢、食欲低下、体重減少、不眠、性欲の低下など、人によっていろいろです。
半分の人が頭痛、腰痛などの身体痛を有しています。
一通りの検査を受けても身体の病気がみつからず、それでも身体症状が続く場合には、仮面うつ病の可能性がありますので、医師の相談してみることをお勧めします。
薬(抗うつ薬)を飲むことで症状は改善します。

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