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社会不安障害・SAD

社会不安障害・SAD
について

 

 

社会不安障害(社交不安障害)・SAD

大勢の前でスピーチするのが苦手で不安を感じる。初対面の人に挨拶するのが恥ずかしい。など、日常誰もが、経験することです。
ところが、このような状況を恐れるあまり、その状況を避けようとして学校や会社に行けないほどである、など日常生活に支障を来たすようになると、これは病的な状態です。

これを『社会不安障害(SAD)』といいます。社会不安障害は決して特別な病気ではなく、アメリカでは7~8人に1人がこの病気に苦しんでいるといわれています。人がいない所では起きません。

恐怖・不安を感じる状況

社会不安障害の人が恐怖や不安を感じる状況には、さまざまなものがあります。

・ 人前で食事ができない
・ 人前で話すのが苦手
・ 人前で文字を書けない
・ 人々の注目を浴びるのが怖い
・ 偉い人の相手をするのが苦手
・ 初対面の人に会う、話をするのが苦手

 

具体的な身体の症状

恐怖や不安により身体にさまざまな症状があらわれます。

・ 顔が赤くなる、青くなる
・ 頭が真っ白になる
・ 食事が喉を通らない、胃腸の不安感
・ 尿が近い、でない
・ 顔が硬直する
・ 汗をかく、口が渇く
・ 声が震える、手足が震える
・ 声がでない
・ 吐き気、動悸、めまい
・ 血圧を測ろうと思うだけで血圧が上昇してしまう

 

成因

単なる「内気」や「恥ずかしがり」とは異なる、治療可能な疾患です。(性格の問題ではありません。)

詳しいことはまだ解明されていませんが、セロトニンやドパミン、ノルアドレナリンなど脳内の神経伝達物質のバランスが崩れ、神経が過敏な状態におかれることによって発症するといわれています。
また、大勢の前での挨拶や発表の場面で異常に緊張していることをふと自覚した、などのできごとがきっかけとなって発症することがあるといわれています。

社会不安障害はどのように診断されるか?

診断や症状の重症度を評価するための基準はいくつかありますが、平易に表現すると以下のようになります。

 

  1. 01人前で話をする・食事をする・字を書く、などの時に人から注目されていると思うことが怖くなったり、戸惑ったりしますか?
  2. 02自分でも怖がりすぎていると思いますか?
  3. 03それは、わざわざ避けたり、じっと我慢したりしなければいけないほどですか?
  4. 04それによって、仕事や社会生活が妨げられたり、苦痛を感じたりしますか?

社会不安障害の治療

社会不安障害の治療には、心理療法(認知行動療法)や薬物療法などがあります。恐怖や不安を取り除き、その恐怖や不安を感じる状況を避けようとする行動を減らすこと、そして、日常生活を改善・向上させ、その状態を維持することが治療の目標です。
薬物療法が治療の基本です。

心理療法

認知行動療法とは、間違った考え方を正すことで不安を和らげ、今まで避けていた状況に立ち向かう方法を身につける治療です。

エクスポージャー(暴露療法)
恐怖や不安を感じる状況に、不安症状が治るまで居続ける方法

 

ソーシャルスキルトレーニング
社交的な場面を想定し、人との接し方を訓練する方法

 

不安対処訓練
不安症状が起こった場合の対処法を学ぶ方法

 

認知修正法
人と接する場合において、必要以上にダメだとか人に不快感を与えるなどといった誤った考え方を修正させる方法

 

 

薬物治療の効果と副作用の関係

社会不安障害の治療薬であるSSRIでは、治療効果と副作用に次のような関係があるといわれています。

治療効果と副作用
  • SSRIの治療効果は、一般に1~2週間後にあらわれはじめます。
  • 副作用をはじめの1週間にあらわれることが多く、その後急速に軽減していきます。
  • ですから、すぐに効果がでないとか、副作用が少しでたからといって諦めないで下さい。
  • 症状が十分改善した後も、一定期間(1年間)はSSRIを減らさずに服用することが大切です。
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