投稿日:2015年2月1日|カテゴリ:院長コラム

 ちょっと最近のスポーツの話題から入ります。今年のパリーグの監督の顔触れを見たら6球団中4球団が元西武ライオンズの選手で占められているので驚かされました。大久保は読売からの移籍組ですが、田辺、伊東、工藤は生え抜きで、西武黄金時代の戦士でした。サッカーの全日本、アジアカップはお粗末な結果でした。テニスの錦織も残念、相手が強かったですね。
 今日は女性の疾患についてですが、これについても一つ。最近、東大医学生が準ミス日本に選ばれたニュースが報じられました。ズルイ?と云う意見が出ています。「大学は最難関の医学部生で、しかも美人なんて!」、天は二物を与えてを与えていますよね、菊川怜も東大卒で美人です、この為仕事はバンバン入って来ています。やはりズルイと思われても仕方がないかも。しかし、”男はつらいよ”ですが、”女もつらいよ”が今日のテーマです。
 月経前緊張症、あるいは月経前症候群は月経開始の3~10日の黄体期に始まり、月経開始後速やかに消褪する病態を指しています。病状はイライラ感、過敏性、短気、興奮、抑うつなどの精神症状や頭痛、腰痛、便秘、浮腫み、メマイ、乳房痛、肌荒れなどの身体症状も有り、正に”つらい”症状です、この点に関しては男の方が良かったと思えるかもしれません、ただし、女性でも何も症状が出ない人も多く、一概には言いきれませんが。原因は当然、黄体期なので黄体ホルモンと考えられますがホルモン療法以外の薬も有効である事から他の物質が原因とされる説も有ります。治療法としてはイロイロ有りますが、逆に言うと決め手がないと云う事になります。エストロゲンやピルを使って排卵を抑制する治療が順当な考え方です。内膜症治療のダナゾールも有効ですが、ホルモン療法まで受けなくても、と云う方が多く、それならばと云う訳で心療内科医が登場します。手軽な療法としては症状が出る日だけソラナックス(コンスタン)を服用する方法があります。割合と効く印象ですが身体症状には効かないので鎮痛薬が必要になります。注目されている薬はSSRIです。これはソラナックスよりは良さそうで、症状が有る短期間使用も出来ます。ただし、漸増使用するパキシルやジェイゾロフトは連用使用に適しているので、短期間、その時だけ服用ならレクサプロ(田辺三菱)が適切と考えます。抗うつ薬も有効と考えられているので使用できますが、何か月も服用して徐々に症状を落としていく連用法を取るのか、3~10日間だけ服用する短期療法を取るのかで採用する薬も違って来ます。漢方療法としては、気逆(イライラ、焦燥)、オ血(腹痛、便秘)に対して加味逍遥散が中心の処方となり、月経困難症対策と同様の漢方薬が選ばれます。漢方はもちろん連用療法になります。ただし、私の印象では漢方はあまりヒットしない様です。しかし、桃核承気湯が著効した例などは有り、希望されるのなら使用します。気分対策として香蘇散や四逆散も良いかもしれません。他に、利尿剤、ビタミンB6、運動療法、カロプラクティック、整骨なども勧められています。
 実際は上記以外にも薬は試されていて百花繚乱です。ところで、中には人格が変貌する程の重症例があり、月経前気分障害として、抑うつ障害に分類される例もあります。この場合は抗精神薬も使われます。とにかく結構大変なのです。”医者もつらいよ”です。