投稿日:2015年1月7日|カテゴリ:院長コラム

 今回のブログが今年初めての物です。皆様、年末年始は如何でしたでしょうか。私は風邪をひいた様で、自律神経失調様症状も出て、寝正月でした。また、子供自慢の年賀状に不快感を覚えたりで冴えない休暇でした。ただ、箱根駅伝の青山学院の走りは凄かったですね。
 さて、今回のテーマはまさに寝ていては駄目で運動をしなければならないと云う内容の物です。最近「サルコペニア」と云う言葉が医学誌などをにぎわすようになって来ましたので、今年65歳を迎える私が紹介する次第です。まず、サルコとは、ギリシャ語で筋肉を意味します。ぺニアは喪失を意味します。2つの言葉を繋げて筋肉量減少を意味しています。65歳を超えると、普通に生活出来ていても自然に筋肉量が減ると言われてますが日本老年医学会は特に後期高齢者(75歳以上)に目標を絞って警鐘を鳴らしています。私の様な内科医だけでなく、各科の医師に意識して高齢者に接する様に求めています。メタボリックシンドロームが生活習慣病の予防概念で有るように、後期高齢者に対してこのサルコぺニアが介護状態に落ちるのを防ぐ予防概念です。サルコペニアは全身の筋肉量減少を意味していますが、特に下肢の筋肉量、筋力減少に重点を置いています。サルコペニアには診断基準が有りますがここでは省略します。今までは一般人に有酸素運動が奨励されていましたが、サルコペニア予防にはいわゆる筋トレが必要になって来ます。筋トレによって介護状態で老年期を過ごすより、健康長寿を目指したいものです。筋肉はホルモン様物質を出して脂肪を分解しますし、運動によって脳内のBDNF(脳由来神経栄養因子)が分泌されうつ病や認知症を予防します。このサルコペニア状態を放置していると、病的状態、「フレイル」におち入ります。このフレイルは 1.体重減少。2.疲労感。3.歩行速度の低下。4.筋力の低下。5.身体活動の低下。で定義されています。ちなみに歩行速度が低下して、秒速1mを割ると青信号が渡れないと言われています。とにかくサルコペニアの予防をしておけばこのフレイルにならないと云う事です。最後に、筋トレと同程度重要視されているのが、食事です。蛋白質、必須アミノ酸(ロイシンが重要視されています)摂取が大切だと云う事です。
 しかし皆さん、運動を続けて行くのは難儀な事です。老年期を健康で過ごすのも大変ですね、今から気が滅入ってしまいます。