投稿日:2014年11月4日|カテゴリ:院長コラム

 ブリタニー.メイナードさん29歳が治癒する見込みがない脳腫瘍に罹患し、自ら安楽死を遂げた事が世界中の話題となっています。治る見込みがなく、死に際して酷い苦痛が伴うならばやむを得ない選択かもしれません。私の両親は尊厳死協会に加盟していて、余計な延命治療は拒否していましたが、誤嚥性肺炎で死去した母の場合は、意識は有りませんでしたが呼吸は苦しそうで、もっと楽に死なせてあげられないものかと心が痛みました。日常の我々の生活ににも苦痛が満ち溢れていますね。楽しく、気分よく生きている人は一体どれくらいいるのでしょうか、人生は仏教的には四苦八苦です。生老病死の四苦、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊(人間の肉体と精神)盛苦の四苦が加わり。八苦になります。しかし仏教で説く苦は苦しい事ではなく、「思いどりにならない事」を苦と表現しています。ただ、思い通りにならない事だらけで、我々は苦痛を感じます。とにかく一番の苦痛は仕事でしょうね。お金もないし、子育てもうまくいかない、苦痛、苦痛の世の中です。仏教では苦を受け入れていくうちに超越して行く事をねらってますが、心理学的には苦痛を何とか緩和したいものです。尊厳死を希望した母にも麻薬を使えばもう少し楽な死に方が出来たかもしれません、でも麻薬は呼吸中枢を抑制するので、医者が故意に早く死なせたことに成り、これも議論になりますよね。親父の場合も心不全で死去しました。やはり呼吸が苦しかったと思います。上半身を立てるなり、酸素マスクを使うなり、尊厳死ではあってもそれなりの対応をしてほしかったと思っています。
 さて、苦痛に満ちたこの世界、どうしましょうか・・・・・。”苦痛と言っても、一日中、一ゕ月中、と云う訳でもないので、何か気分転換になる事をいくつか生活の中にちりばめて行くしかないのでは”、と我が妻が提案して来ました。なるほどと思いました。こうやってコラムを書いている時は、仕事の苦痛から解放されていますからね。皆さんはどうお考えでしょうか。私の仏教的心理学では、娑婆と悟りの世界との間ぐらいに、つまり、中2階に昇る事を提案していますが、なかなかうまくいきませんね。
 最後に剣道の話題を一つ。連覇を狙った内村は敗れ、今年は学生の竹ノ内四段(筑波大)が優勝しました。高鍋はどうしたのでしょう、世代交代ですかね。ちなみに私は昔、上段の千葉が好きで剣道に興味を持ちました。最近では正代が上段の構えを取り優勝しています。正眼の構えから竹刀を上段に構えた時、ゾクゾクと来ますね。場内からもウオーッ!と歓声が上がります。あなたは如何でしょうか。