投稿日:2014年9月23日|カテゴリ:院長コラム

 人間ドックと言えば、癌の発見と言っても過言ではない程中心的位置を占めています。何故ならば、日本人の死因の1位が依然として癌だからです。早期がんは完治できるまでになりましたが、進行がんにはまだ無力です。ちなみに死因の順位について言うと、2位は心疾患、3位は肺炎、4位は脳虚血疾患、5位は老衰です。また、癌の中での順位は、男性では1位が肺癌、2位が胃癌、3位が大腸癌、4位が肝臓癌、5位が膵臓癌です。女性は1位が大腸癌、2位が肺癌、3位が胃癌、4位が膵臓癌、5位が乳癌です。癌について少し面白いデーターを拾い上げてみます。大腸癌について、40歳以上であれば3年に1回は全大腸内視鏡検査が勧められます。S状結腸内視鏡検査も、前処置が簡単なのでお勧め出来る様です。また、胃ピロリ菌除菌に成功すれば胃癌の発生は1/5になる様です。食道癌については、お酒が弱いのに飲酒と喫煙を続けると癌発症のリスクは、何と190倍に上がるそうです。乳癌リスクの高い人は、40歳以上、未婚30歳以上で授乳歴がない人、初産年齢30歳以上あるいは未産の人、初潮年齢の早い人、閉経年齢が55歳以上の人、などがあげられます。癌の原因としては、1位は喫煙、2位は野菜果物の摂取不足(抗酸化物の摂取不足)、3位、塩分の取りすぎ、胃癌の原因になるそうです。4位、ウイルス感染、肝癌、子宮癌の原因になります、5位、運動不足と続きます、ちなみに6位は肥満ですが、5位、6位は本当かなー?と私は疑いますが、さらに、遺伝的要因は全癌の5%に過ぎない、と云うのも少し少なすぎる率に思えます。このコラムの出典は「三原修一氏」の講演ですが、今回の主題はPET-CT検査です。PET検査は癌早期発見の切り札として登場した検査で、以前、信州大学主催のこの学会で紹介された時に、その素晴らしさに衝撃を受けました。Positoron Emission Tomographyの略ですが、これでも発見しにくい癌は有るようで、腎泌尿器癌、前立腺癌、胃癌、肝臓癌だそうです。そこでPETにCTを組み合わせると、癌の発見率が上がると云うのです。MRIではダメなのかと考えると、おそらく、肺癌の発見にはCTの方が優れているからだと想像します。三原先生は3年に1回は受ける様にと奨励しています、欠点は値段です、1回12-13万以上はかかります、高すぎますね。とにかくPET-CTで万全に近くなりますが、それでも消化管の表在に留まるもの、子宮頸部は内視鏡などで直視して診断する方が優れています。
 皆さん、如何でしょうか。