投稿日:2014年7月27日|カテゴリ:院長コラム

 世の中、特に女性に多いのですが、薬恐怖症の方多いですね、少し前のコラムでも取り上げたことが有ります。処方した薬を平気で「怖いので飲まないで居ました」と告げる方々。「妊娠に悪いと思って服用はしませんでした」など。それならば薬を処方しなければよかったと思います。恐怖心が理性を圧倒しているのですね。専門の医師の説明より、周囲の人々の意見の方が妥当であると判断してしまっています。
 先日、眠剤を処方した女性が、例によって服用しないでいたと云う例にぶちあたりました。睡眠薬が認知症を起こすと云うデマは、私が開業した30年ぐらい前には時々耳にしたことが有りましたが最近は聞かなくなっていました。私はその方に「そもそも、認知症を発症させる薬を厚生労働省が許可すると思いますか?」と聞きました。どうやらその方の母親の友人からの話であった様ですが、否定的な話を聞いてしまうと、サイエンスはどこかに飛んで行き、恐怖心に飲み込まれてしまうのではないかと思います。 そもそも認知症は、アルツハイマー型について言うならば、すでに発症の20年前から進行して来ている疾患です。薬を長い間飲んでいたからなるのではなく、アミロイドβー蛋白が脳細胞に沈着し、タウ蛋白も途中から加わって発症します。今ではPET検査でアミロイドの脳沈着を見ることができる様になりました(保険適応外)。しかし、発症の時期は脳内の新しい記憶を司る海馬の委縮によって決まることが分かっています。皆さん年を取ればいずれ誰でも似たようになるとお思いでしょうが、脳を鍛えていれば海馬は委縮せず、若い人並みに保たれる様です。私の伯父の”金子兜太”(文化功労者)、95歳ぐらいだと思いますが、俳句で全国を飛び回り、テレビにもよく出ています。
 さて、最近はボケの予防が叫ばれていますが、努力によりある程度可能である様です。遺伝的にアルツハイマーを発症してしまう場合は仕方有りませんが。高血糖の予防、ω3脂肪酸の摂取が良いと言われています。
 今日は、中日ドラゴンズ、岩瀬投手の400セーブと云う前人未踏の大記録が出たという事で締めくくります。