投稿日:2014年4月6日|カテゴリ:院長コラム

 今回も大学病院に勤務していた頃の話です。おそらく内科の医局員の時だと思います。
夜の回診時か、特別特定の患者さんの個室を訪れた時のはなしです。ただし思い出してみると夜の回診は内科では行っていなかったので、後者の場合か他科に行っていた時の場合かもしれません。目的の患者さんはもう末期的な状態にあり、余命などの話を、個室に来ている家族に説明しに行こうと云う事で、先輩の先生を筆頭に何人かで向かいました。個室に入ると、意識がない患者さんを囲んで、家族の方々が見舞いにみえており、既に悲痛で静かなムードが漂ってました。とりあえず、先輩の先生が病態の状態から話を始め、余命などの話もして、更に、鎮痛な雰囲気が強まって来た時の事です、突然ある医者が「あっ!ホームランだ!」と叫んだのです、・・・・・・・。
 その場のムードがぶち壊しになりました。気が付くと、部屋にはテレビが置いてあり、スイッチが入っていて、音は消してありました。ちょうど野球をやっていたのですね。彼はこれを見ていてつい叫んでしまったのですね。いったい誰だろうと思って見ると、内の大学に研修に来ている、他の大学の出身の医者でした。日医出身でなくて、ほっとしましたが、いくらなんでもこの医者、何者だろうと思いました。面識はあったのですが、場の雰囲気を読めないこと甚だしく、何故我々医師団に加わっていたのかの動機もわかりません。当時は付き合いが無かったのでその後の彼の行く末は知りませんが、今振り返ると、ひょっとして、成人型の発達障害だったのではないか、と想像したりしています。ただ、医大を出て、国試も通っているわけですよね。その大学に偏見を持ちそうになりましたがまともな医師もいました。マーよくわからないシーンでした。