投稿日:2014年3月23日|カテゴリ:院長コラム

 昔の投稿に、「近頃都ではやるもの」の中で双極性障害の話をしましたが、古い投稿の所をクリックすると出て来ますので、読んでいらっしゃらない方は読んでください。そこでの話題の中に実は光トポグラフィーの演題もよく出て来ていたのです。私はもとより、この検査受ける必要がないのではと思っています、そう説明していました。ところが最近になって、私に内緒で受けている方が可なり多いので、ここで話題に出す事にしました。さて、この検査ですが、頭にペアーの電極を沢山つけて脳表面の血流を見ようとしている物ですが、一時、オウム真理教の信者が頭に変な物を付けていた時が有りましたが、あんな感じです。良く言うと、パーマをかける為に毛を巻いている姿、と云った所でしょうか。
 ところで、この検査の意義ですが、検査で出てきた所見、グラフになっていますが、健常者、うつ病、双極性障害、統合失調症の鑑別診断をする、と云うのです。これを聞けば素晴らしい検査ですよね。ただ、この検査をしている人は、慎重に、補助診断です。と言っています。本当ですかねー?。お値段は自費で約1万2~3千円程度。よく考えて下さい、脳表から2cm程度の深さまでの血流を測る検査です。あまり精神科では話題にされているところではありませんよね、前頭葉は時々話題になりますが、議論の中心は脳の奥の、辺縁系、扁桃体、基底核、視床、視床下部、中脳・・・・あたりで、この辺の血流は見ることはできません。だから、この検査、ほとんど意味は無い様です。しかし、光トポグラフィー検査を行っている先生は、同じ人で、うつの状態で検査した所見と、快復した時点で撮った所見とで、差が出るので患者に説明しやすい、との事です。本当は、大うつ病者と双極性障害者のうつ状態との鑑別が出来る検査が登場して欲しいのです。
 当院の女性患者さんが光トポグラフィー検査を受けたそうですが、うつ病と言われその娘はがっかりしているので、お父さんが患者に化けてその検査を受けたら同じようにうつ病と言われたそうです。お父さんは全く健康な人で、あの検査はでたらめだから、がっかりするなと励ましたそうです。この話、私が健康なお父さんから直接聞いた話。