投稿日:2014年3月16日|カテゴリ:院長コラム

 先週、日本人間ドック学会の”専門医・認定医講習会”が東京ビッグサイトで開催されました。その中の演題に「アルコール依存症」がありましたので、そこから引っ張ってきましたのでお話します。講演者は久里浜医療センターの樋口先生でした。
 アルコール依存症になってしまうと離脱症、依存症が出てきて不快なため、またアルコールを飲むと云う悪いサイクルにはまってしまいます。離脱症状とは手のふるえ、寝汗、不眠、イライラ、吐き気、嘔吐、幻覚、テンカン発作などで、依存者はアルコールが切れないようにお酒を飲みつづけます。
 本日はアルコール依存者までは行かないが、相当アルコールが好きな人に対して焦点を当てます。私はアルコールに弱い人なので、アルコールを飲める人を羨ましく思います。ストレスを解消できそうですよね。私の先輩のS医師など、アルコールを飲んで泥酔さえすれば、殺人以外、何をしても許される様な行動をとる人でした。しかし、私は糖尿病なので、かえってお酒を飲めなくて良かったかもしれません。
 アルコール依存者には禁酒ですが、アルコール多飲者には減酒でのぞみます。では、一日どの程度ならば身体に悪くないのでしょうか?。おおよそ、最大で、純アルコール量が6ドリンク量(専門家がこのドリンク単位を使います)以内/一日、と考えられます。1ドリンクは純アルコール10gに相当します。各お酒で言うと、日本酒3合、ウイスキーダブル3杯、ビール中ビン3本、缶チューハイ3缶、焼酎1.5合、ワイン6杯以内と云う事らしいのですが、多すぎる気がしますし、この量以内で抑えていても、毎日飲んでいれば、アルコール依存者になってしまうのではないでしょうか。飲まない日を作ることが大切です。
 さて、昨年、日本新薬が発売した、「レグテクト」と云う抗酒剤が有ります(以前にもコラムに登場しています)。従来の抗酒剤に比べ、薬を服用して行くとだんだんお酒を飲みたくなくなる様です。ですからアルコール依存者にも、多量飲酒者にもお勧めで、むしろ、どちらかと言うと多量飲酒者の方に効きそうです。お酒はGABA作動抑制系神経の働きを抑え、結果として興奮系神経(グルタミン作動神経)が刺激され、いい気分になる様です。多量飲酒者は、興奮系と抑制系とのバランスがうまくとれていますが、アルコール依存者は飲酒を止めると抑制系が刺激され優位となり、興奮系は逆に下がってしまい不快感が出て来ます。この薬、一日180円(保険を使って)ぐらいなので、飲んでいけるのではないでしょうか、いかがでしょう。とにかくお酒を止めろと言っているのでは有りません、減らせと言っているだけなので誤解のないように。
 ところで、私はアルコールの専門家ではないので、このブログを読んだからといって、御来院するのは止めてください。私は、内科(心身医療)医ですから、専門家ではありません、もちろんお分かりですよね。