投稿日:2014年2月16日|カテゴリ:院長コラム

 以前は心筋梗塞、脳梗塞などの疾患を経験していても、専門医にずっと診てもらっている人は比較的少なく、その様な人々を心療内科でも診ていました。心不全なら、利尿剤やβーブロッカー、(外来ではジギタリスまでは使いません)、心筋梗塞にはとりあえずぺルサンチン、ヘツサーなど”あまり効きそうでもない”と云う印象を持ちながら使っていました。まだアダラートの方が良いとされていましたね。心房細動は特に治療の必要なしとも言われていました。それが最近になってガラリと変わり、各学会あげて積極的に再発防止に動く様になったのです。私は心房細動がベースにある塞栓型脳梗塞にはワルファリンを使い、時々血液凝固時間を調べて処方量を検討していました。そのうち凝固検査の必要のないプラザキサが登場し、今はメインで使っております。抗血小板薬を使っても良さそうですが、この場合はプラザキサが優先されます。今は抗血小板薬と抗凝固薬とが両雄として扱われています。動脈硬化型の心筋梗塞や(非塞栓型)の、動脈硬化型の脳梗塞にはアスピリン、プラビックス、プレタールを使っています。まあ、「動脈系には抗血小板薬」と覚えておくと分かりやすいかもしれません。アスピリンと云う薬、増やしていけばいいだろうと思いがちですが、100mgなら、効果があって、200mgならなくなってしまうと云う摩訶不思議な薬です。とにかく心療内科はあくまでも内科ですからこの様にゴチャゴチャやっています。でも、患者さんの病状によっては、当然専門家に紹介します。
 ここで一つ面白い話、心療内科から精神科への紹介は日常茶飯事です。厳しい精神状態の人が誤って心療内科を受診した場合などがこれに当たります(皆さん、まだ精神科と心療内科との違いが分かっていませんよね)。ところが精神科から当院に「心療内科的治療を」、と紹介されてきた人は、この27年ゼロです。とにかく、本当にゼロなんです!! 精神科医は敷居を低くするために精神科・心療内科と心療内科と付け加えているだけなのに、自分の所で心療内科にも本当に対応しているのでしょか、驚きですね。