投稿日:2014年2月9日|カテゴリ:院長コラム

 高橋英樹と云うタレントはご存じでしょ、つまらない番組にでて、バカ笑して、笑いながら大げさに手をたたく動作をしているのをよく見かけると思います。最近ですかねえ、笑いながら大げさに手をたたくのは。馬鹿笑い+手叩きは、関根勤が上手ですね、芸能界で生きていくには仕方がないのかもしれません。しかし、高橋英樹は私にとってはとんでもない大スターなのです。彼は日活ですかね、「男の紋章」シリーズの主役で大島親分、人呼んで”人斬りの竜”との異名を持ち、最後は着流し姿で日本刀を持ち、単独で相手の組に乗り込む訳です、まるで高倉健さんの様に。組の親分だから、配下のヤクザを連れて行けばいいのに、どういう訳か、やはり一人で乗り込む訳ですよ。この映画シリーズにしびれていたのは、私が高校生頃だったとおもいます。
 私が小学生の頃、母から渋谷で安藤組が銃撃戦をやった様な話を聞きました。これからの話は実録ですからこんがらないで下さい。その時渋谷は安藤組が仕切っているとおぼろげにおもっていました。安藤昇は学生の愚連隊出身ですからセイガク・ヤクザと言われていました。学生を逆にしてセイガクと呼んだ訳です。大幹部の花形敬も有名でした。花形については、後に「疵 花形敬とその時代」(本田靖春、著)と云う本が出て話題を呼びました。もちろん私もなめる様に読みましたね。結局この花形は東声会との抗争で刺殺されています。
 組長の安藤は後に組を解散し、本人は何故か芸能人に転身しました。それ故、「実録・安藤組」の様なタイトルの映画が何本か出来、見に行きました、この映画は私が医師になってからです。この頃第二内科の命令でM病院に行かされていました、主に病棟担当で、救急車がはいれば馳せ参じる役目でした。それにしても、映画内の安藤昇は凄まじく、ライフルで何人も人を殺しているのです。その映画を見てから7~10日後ぐらい後に、M病院の特別室に新患が入って来たので、所見を取ってきて欲しいとの事。おもむろに腰をあげ、回診に出かけ、その特別室に入った途端!背筋が凍りました。患者は10日前にメチャクチャ人を殺していた(映画なので)安藤昇ではありませんか!!!。この安藤昇、物凄いドスですね、今まで沢山のヤクザに会ってきましたが、これほどの凄味をもった人はいませんでした。「あー、なんてこった」と思いましたが、仕方ありません、頭から~下肢まで所見を取り、肝臓まで触診して帰ってきました。とにかく「ポーカーフェイスの根岸先生」異名を持っていますので。