投稿日:2013年12月8日|カテゴリ:院長コラム

 以前のコラムで現代型うつ病に言及し、今までのうつ病者と区別するのも結構大変な事であると述べました。これから述べる事がその現代型うつなのか分かりませんが、特徴があるので記載してみたいと思います。まず、患者さんが若年化してきています。平成生まれの方も多いですね、診察室に入ってくる様子も不機嫌な感じを受けます。ここで「長幼の序」を説いても仕方ありません。診察中、聞き取りを行っていても落ち着きがなくキョロキョロしていたりです。活動欲、性欲、睡眠欲、食欲の、”うつ病4欲”のすべては低下していません。ここで、一般のうつ病とは違っているようです。原因を細かく語らない傾向にあり、しかし、主として仕事上のトラブルにあります。ストレスの原因は相手側にあり、自分は被害者と云うことです。発症から結構長く経過した例も多く、すぐ病院で相談しようとは思っていなかった様ですが、結局は来院して来るので、こちらは当然病院なので、治療を受けたがっているかと云えばそうでもなく、とにかく薬嫌いです。つかみどころが有りません。職場での適応障害の時期を経過してうつ病に入って来ているため、皆さんあまり服薬はしたくもないようで、おそらく今の職場を辞めてしまおうと考えている為だと思います。ここは病院であり、職場の事情にも精通していない初対面の医師に対して「先生、私はどうしたら良いでしょうか」などの人生質問を浴びせて来る方も結構多いのです。つまり、治療を受けにきた訳でもなさそうなのです。私はとんでもない誤解をしていました。女性患者さんでは、頭痛、吐き気、嘔吐が3大症状になっています。また身体症状が過剰にあり、その中にうつの訴えが混じっている方もいて、悪い油で揚げた天丼を食べさせられた後の様に、私の心身が非常にもたれ続ける方もおられます。唯一彼ら、彼女らが希望されているのは診断書ではないかと思います。それでも、とりあえず治療を始めましょうと云う事になり、休養の診断書を発行し、薬を処方しても、2度目の来院がないのです。2度目に来院されても2~3ヶ月後で、「故郷に帰ってました」という事で、初めに処方したくすりは服用しておらず、アッケラカンとした態度で、2枚目の休養延長の診断書を要求して来るのです。時に、この間旅行もしたなどと、あっけらかんに言う人もいます。こういうケース、皆さんはどう思われますか?。