投稿日:2013年10月6日|カテゴリ:院長コラム

 昨年末、”近頃都ではやるもの”のテーマで双極性障害の研究会がメンタル系の医師の間で、はやっていると申しましたが、今回は私が座長を務めて、ゆいクリニック(四谷)の阿部裕先生を招いて講演が京王プラザホテルで行われました。この会を全部仕切ったのはイーライリリーの阿部氏(当院担当のMR)で、成功の内に終える事が出来ました。
 このところのテーマはAkiskalと云う人が考えた、うつ病と双極性障害(躁鬱病)は別々に離れておらず、1本の線で結ばれていると云う仮説が受け入れられていて、この考えを前提としているものです。でも大抵の講演者はAkiskal氏 の考えを無批判に取り入れ,これで本当に良い物かは,もう少し時間がかかるでしょう。もう一つ双極性障害の傾向をもつ人には、この様な傾向を示す、と云われる”Bipolar potential”と云う考えが有りますが、これは確かに有用ではないか、と考えており、阿部先生も同様でした、。とにかくAkiskal氏の考えでは、難治性のの単一型のうつには、究極的に双極性障害としての治療を入れましょう、と云う傾向なので、その考えが指示されているとなると、やはり、うつ病と双極性障害は一本で繋がっているのかもしれません。驚きですが。
 ところで、思い起すに、有力な薬品会社は時々、社員講演の為に”話をしてください”と云う話はもってきますが、大学の先生とは違い、講演会でしゃべってくれとか、座長になってくれとは言って来ません。ただ大昔に明治が、講演を依頼したり、雑誌に載せる企画もしてくれた記憶は有ります。GSKはどうしちゃったんですかね??。
 最後に発達障害ですが、イライリリーから「ストラテラ」と云う薬が発売され、私は、その薬が著効した例を2例持っています。一つは、統合失調症と診断し、入院前に阿部先生におくったところ、発達障害と云う診断が伝えられ、「エーッ」!!と仰天しました。そしてその方は改善し、当院に挨拶にもみえました。さすが阿部先生、慧眼の持ち主ですね。