投稿日:2013年8月18日|カテゴリ:院長コラム

 以前、我々世代(おおよそ団塊の世代)が、若者の思考、行動パターンが理解できず、新人類と名付けた事がありました。それと同様に最近、現代型うつ病と云う呼び方が定着して来ています。同じうつ病でも今までの性格傾向とは異なり、理解に苦しむグループです。今までのうつ病では、メランコリー親和型と云う性格傾向があり、それが基になって、何らかのストレスを受けてうつ病が発症すると云う図式でした。その性格傾向とは、几帳面、真面目、粘着質、申し訳なさ、などを主体とするもので、この様な性格では、すでにうつ病に片足を入れている様なものでした。ところが、最近の青年層を中心に、上記性格と異なるうつ病が増えてきたと云うものです。うつ病であることには間違いないのですが、元々のやるきの無さ、無気力、倦怠感、だるさ、自罰的ではなく他罰的、自分が被害者、回避的、プライドの高さ、焦燥感の無さ、うつ病と云う診断をすぐ受け入れる(メランコリー型は、うつ病の診断に気を落とす)、など、などで、更に抗うつ薬の効果が乏しい、心理療法も必要、と云うものです。それゆえ、メンタルを扱っている医師はこの事を見抜いて対応も変えて行かねばならない、と云うものなのです。
 実は、今回、私が良くわからないと言っているのは、「現代型うつ病にかかっている若者の気がしれない。」と云うのでは有りません。実は、従来型のうつ病なのか、現代型なのか、の判断が良く分からないと言っているのです。同じうつ病の訴えで来院するものですから、「ああ、この人は従来型、その人は現代型」などと、簡単には見抜けないのです。上述の様に性格傾向が列記されているので、明らかに分かりそうなのですが、一人の人間に相対した時、性格も病状もあい混じり合い、スパット区別できるものではないのです。しかしそれでは分類した意味が有りませんね。結局、私の場合は時間をかけて患者さんと対面していくと、時間をかけて行くと、何となく「この人はいわゆる現代型なのかなー??」と理解出来て来ると云う程度です。「イヤー、難しい、・・・・」。