投稿日:2013年8月11日|カテゴリ:院長コラム

 私としては珍しいのですが、最近連続して足指の水虫にかかりました。初めは左足で、一般的な真菌軟膏の「メンタックス」(科研製薬)であっさり治りました。ところがほどなくして右足にも水虫が出来ました。また「メンタックス」塗って様子を見ていたのですが、今度は一向に良くならないのです。そこで軟膏を変えて、「ゼフナート」(鳥居薬品)にしてみたところ、みるみる効果を出し、治癒に向かいました。同じ水虫(真菌症)と云っても足の皮膚を攻撃しているカビ(真菌)はそれぞれ異なっていて、薬もそれに合った物に変えなければならないのだなーと、改めて考えさせられた時でした。
 さて、その時、突然悲惨だった過去の情景がフラッシュバックされました。私が医大生の高学年の頃です。股で陰部の周囲に湿疹が出来、初めはその辺にあった、軟膏を塗っていたのですが、全く収まらず、範囲を広げて来たので、”これはやばい”と思いステロイド剤のリンでロンVGを使う事にしました。ところが塗っても、塗っても、全く治らず、やがて湿疹は股の全領域に及んだのです。これでは皮膚科を受診し、治療をお願いするしかないか、と追いつめられていたところ、ちょうど皮膚科の授業があり、出席し、皮膚科のスライドを見ていたところ、ドヒャー!! ガチョーン!!(古いギャグで済みません)、私と全く同じの所見の両股を開脚した男性の写真が出ました。真ん中に位置する性器には炎症は及んでおらず。まるまる性器は温存されて居るのです。性器は大阪夏の陣の大阪城みたいですね。その授業では、カビ(真菌)なのにステロイドを使用するのは火に油を注ぐ様なもので、絶対してはいけないと教えられました。まさに、そのしてはいけない事をしていました。授業の後、友人のYにその事を話したら”バカ”と言われ、笑われました。そこで早速、町の薬屋に行き水虫用の軟膏を買って来て、一生懸命塗りこんだところ、湿疹はあっという間に治りました。私の疾患、一般的には「陰金田虫」と呼ばれていますが医学用語では「頑癬」と言います。
 最近、女性のカンジタ症(これもカビで、真菌症です)の論文読んだ事がありますが、カンジタは周囲の皮膚は襲わないので、頑癬を起こす真菌とは性格が違います。論文には風を良く通す昔の腰巻が良い、などと書いて有りましたが、そんなこと今さら言われてもですね。 domain hosting .