投稿日:2013年3月31日|カテゴリ:院長コラム

 昨年12月のコラム、”近頃都ではやるもの”で申し上げましたが、最近、うつ病、双極性障害(躁うつ病)の講演が頻繁に行われています。今は、うつ病も双極性障害も同じ線上で考えられるようになり、つまり、両者はつながっているものと考えられる様になっています。うつ病を3回以上繰り返せば、これは潜在的に双極性障害の要素を持った患者と考えられたりするのです。また、20歳代前半でうつ病を発症した人も、潜在的に双極性障害の要素が有るのではないかと、疑ったりします。
 さて、この双極性うつ病は、違う表現では双極性障害、現在うつ病エピソードと、長たらしく表現されるもので、今はうつ病でも、本体は双極性障害なのだと云う事です。つまり、単なるうつ病とは対応方法が違うのです。難しそうでしよ?、難しいのです。何が難しいかと言えば薬の使い方が難しいのです。また、治療が長引いてしまう傾向が有ります。過去に3~4日間程度、気分が爽快で、自信に満ち、おしゃべりになったり、逆に怒りっぽくなったり、したことがある成人が、うつの症状を訴えて来院したとすると、その気分爽快な時期が有ったか無かったかを聞き出さなければなりません、そう云う時期が有ったとしたならば双極性うつ病としての治療が始まるのです。しかし、上にあげたような状態は本人でも特に異常とは思っていなかったり、周囲の人も性格的なものと考えがちなので、診断が難しいのです。この人がうつ症状を呈さなかった場合、もちろん病院を受診しないので診断は本人に告げられないのですが、実はその人は既に双極性障害Ⅱに該当しているのです。
 まだまだ治療が難しいうつ病は有ります、非定型うつ病です。この病気の件は後のコラムで取り上げます。文章を作っているだけでも疲れますね。