投稿日:2013年3月17日|カテゴリ:院長コラム

 先日、グラクソ(製薬会社)の学術部から連絡が有り、外傷後ストレス障害の治療適応薬に「パキシル」を申請することになったので、もし、当局から連絡が当院に入れば知らせて欲しいと云うことでした。思い起せば約10年以上前に治験としてパキシルを外傷後ストレス障害(PTSD)に投薬し、ほぼ完治に持っていった記憶があり、その効果に驚かされました。でも厚労省に申請許可を申し出るのにこんなに時間がかかるとは思っていませんでしたから、「あれはどうなったかな?」とふと思い出す程度で、心の中では放置していました。10~12年たってやっと申請なのですね。ところでパキシルのPTSDに対する効果は抜群で、その後当院にPTSDで訪れた患者さん達に使用して極めて有効で切り札的存在で有り続けています。PTSDの適応は認められていないので、付随するうつ状態に使うという名目で使っています。この件で思い出したのですが、私が防衛医大に居た頃、教授の肝いりで、乳がんのホルモン療法としてタモキシフェン(抗エストロジェン薬)、の治験をやっていましたが、もう30年以上前の事です。でもこのタモキシフェン、今でも主役を堂々とはっているのです。
 医薬品業界では時はゆっくり流れる事になっているのですね。