投稿日:2013年1月6日|カテゴリ:院長コラム

 どの医師にでも今まで市場に出て来た薬で強く印象に残って居るものが有るはずです。各医師により印象の深い薬は違うと思いますが私の場合について申し上げたいと思います。
 まず、メバロチンが挙げられます。これは高脂血症治療薬ですが、一時世界制覇した程よく売れた薬です。よく売れたと云う事はよく使われた事と同じで、動脈硬化性疾患の進展防止に寄与したと思います。平均寿命を延ばしたのではないでしょうか。次に思い浮かぶのがタガメットです。それまでは胃潰瘍は手術で治療していましたがタガメットが登場して以来、経口薬で治ってしまう時代に入りました。また、衝撃的に気管支喘息に有効な薬が登場しました。オノンです、名前の如く小野薬品が開発した薬です。ちなみにメバロチンは三共が開発しました。タガメットは知りません。心療内科的に画期的な薬と云えばグラクソのパキシルに代表されるSSRIと称されるグループの薬です。この薬の登場で心療内科や精神科で治せる疾患が飛躍的に広がったのです。最近では精神科の世界に登場した第二世代と称される向精神薬です。元々は統合失調症用の薬なのですが、これらの薬を少量使うと心療内科の疾患にも有効な場合が多いのです。ところでたまに「薬は飲みたくないので、薬以外で治して下さい」と言う患者さんもいらっしゃいまして、悩ましいのですが、そう云う人たちには関係のない話でしたね。