投稿日:2012年12月30日|カテゴリ:院長コラム

 当院のような心療内科やメンタルクリニックではうつ病の方の数が増えて来ています。うつ病は単一疾患ではなく症候群なので、原因は様々です。うつ病の中でも最近急増している病気があります。それは非定型うつ病と双極性障害(躁うつ病)Ⅱ型です。いずれも昔はそれらがうつ病に占める割合は多くはなかったのですが、おそらく診断技術の向上から急増している様にみえます。いずれも治り難いうつ病で、治療に長期間を要します。非定型うつ病の人は、最近騒がれている現代型うつ病とも似ています。また、双極性障害Ⅱ型の方は躁の時期が短く、かつ程度も軽い為、自らは躁うつ病の自覚はありません。従ってここでは医師の診断治療能力が問われているのです。東京では特に双極性障害をテーマとした勉強会が毎月どこかで開かれていると云う熱の入り様です。ですから特定の演者が入れ替わり立ち代わり、どこかの講演会で発表して居ると云う現状です。滑稽なことですが。
 ただし、残念なのは日本人による日本人のための研究、解説ではなく、欧米に行って仕入て来た内容の受け売りに終わっていると云う事です。