投稿日:2012年11月27日|カテゴリ:院長コラム

 医学は確実に進歩していますが、まだまだ癌だけは強敵ですね。しかし血液のがん、白血病だけはかなり改善する例が見られる様になってきました。私が日本医大の内科に居た時、白血病のおばさんが入院してきました。順番で私が担当、つまり主治医になるように病棟長から言われ、診断、治療が始まりました。初めの所見からは慢性骨髄性白血病かと思っていましたが、骨髄穿刺をして骨髄細胞を調べたら、さあ大変、急性前骨髄性白血病だったのです。この病気、当時は超悪性で余命6ヶ月程度でした。治療は対症療法ぐらいしかなく、毎日血小板輸血を行い、出血を防ぐのにあくせくとしていました。輸血を行うと云う事は毎日血管に針を刺すということになります、当然。ところが患者さんはおばさんなのです。肉付のいい。とにかく表面皮膚から血管が分からないか、極めて細いのです。結果、毎日6~7回は失敗して、やっと輸血が始まることの連続となりました。私が失敗して、他の医師、看護婦も応援に駆け付けどうにかこうにか針が入るのです。患者さんはとてもかわいそうでしたね。そのうちに患者さんは私の姿を見ると全身が震えるようになったのです。それで一巻の終わり。何が?、私がです。主治医を首になりました。
 最近はこの急性前骨髄性白血病、特効薬が出来て90%が完解するというのです。ビックリ仰天しているのはこの私です。やはり医学は進歩していますね。ちなみに、次に担当させられた患者さんは糖尿病性昏睡の方でしたが、首にはならず、晴れて退院でした。 server headers . Arabic to Persian dictionary