投稿日:2018年9月18日|カテゴリ:院長コラム

 ちょうどテレビ番組が改変される季節が来ました。私はサスペンス物が好きで、選んでみていますが、最近はストーリーが複雑になって来ましたね。オーソドックスなのは西村京太郎の十津川刑事シリーズで、高田純次を新しく、”亀さん”に迎え、高橋英樹ー高田順次コンビで順調ですが、この前終わった東山紀之主演の「七人の刑事」シリーズは分かりにくかったです。まず殺人死体が見つかります。初動捜査で犯人が浮かび上がりますが、逮捕前に、誰かによって殺されます。ここで捜査は難航しますが、全然別の面からの捜査筋書きが浮かび上がって来て活気づきます。そして以前それを追っていた刑事が判明して、引退して殺されているか、既に亡くなっていることが分かり、場合によっては生きていて接触がはかれたとしても、再び暗礁に乗り上げます。しかし、東山は大抵、例えば過去10年~20年前に起こった別の未解決事件が、刑事の死と関係しているのではないかと、古い資料から読み取り、謎に迫ります。東山にはおおよそ警察の上層部から、捜査中止の圧力がかかりますが、上司の吉田鋼太郎が応援したりして、ついに真犯人が逮捕されドラマは終わるかに見えます。しかし、警察内に何故か真犯人と内通している幹部がいるとなってガビーンとなるのですが、その幹部は処分され、めでたし、めでたしとなるのが多いのです。ところが、時に、実はこの事件にはさらに裏があるという話になり、終わります。皆さん、この刑事物、一体何を言っているのか分かりますか?登場人物も多すぎて、役名を覚えられません。もっと娯楽を追及した方が良いと思います。
 興奮しすぎて、本題の枠が少なくなってしまった様です。この題はネットの医師向け文章の題に、そろそろ「血液サラサラ」やめませんか、と云う物があり、そこから取って来ました。「血液サラサラ」は「血液ドロドロ」の対比言葉としてもちいられたテレビ言葉だと思います。ただ、その医師の推察の様に、全く医学用語ではないのですが、これらの言葉を使っている医師が居るのではないか、と怒っておられます。確かにイメージとしては何となく分かりやすいのですが、血液をサラサラにする、薬とは何を指すのでしょう。医師が聞くと、脳血栓を予防する、抗血小板薬、心房細動から血栓が生じるのを予防する抗凝固薬を考えます。これらの薬を飲んでいる方は、確かに血液が固まりにくくなるので、外科手術の前は、服薬をやめてもらわないと、術創から何時までも血液が漏れ出してきて縫合が完成しないのです。私の先輩は、全く健康な方ですが、自動車事故を起こし、胸部を打撲しました。入院して改善!となるはずでしたが、肺の一部の血管からの出血が止まらず、血胸を起こしてしまったのです。実は先輩、脳梗塞予防に、毎日、バイアスピリン100mgを飲み続けていたのです。話を続けます、患者さんが血液サラサラの薬として飲んでいる物にもう一つのグループが有ります。それは、抗コレステロール、抗中性脂肪薬などの、血中脂質を下げるための薬です。紛らわしいですね。でも、医師が患者さんに、この言葉を便宜的に使っている様なのです。脂肪=あぶら。血液の中にあぶらが沢山浮いているとイメージすると、「血液ドロドロ」もそれほど悪い表現でもなさそうです。でもやはり、医学的にははっきりしない概念ですね。