投稿日:2015年5月10日|カテゴリ:院長コラム

 皆さんゴールデンウイークは如何お過ごしでしたでしょうか、5月3日の天皇賞は見事、ゴールドシップが制しましたが、大外から突っ込んできたフェイゲームの末脚が凄かったですね。私が応援する弱小西武ライオンズが何故か首位に居て、5月はマズマズのスタートです。
 さて、今日のテーマ、私を悩ます難治性過敏性腸症候群にも有効な事が有るようです。過敏性腸症候群は腸管の運動の問題ですが、最近は研究が進み、腸内細菌も重要で有る事がわかってきました。さて、便移植ですが、「そんなの有るのか!!」と思われた方も多いでしょう。他人の大便を自分の腸に入れるなんて、気持ち悪い!!。しかし、2001年再販版の教科書、メルクマニアル日本語版にも記載が有ったのです、ついこの間見つけました。今回のテーマはアメリカ消化器学会が「21世紀で最も革新的医療、便移植」と云うテーマで国際会議を開いたのです。私は革新的医療などとは全く思いませんが、皆さん如何でしょうか。
 元々は、抗生剤、バンコマイシンやメトロニダソールにさえも、抵抗する腸内のクロストリジウム・ディフィシルに対抗する為に考案された苦肉の策であった様です。元来クロストリジウムは抗生剤抵抗性で、子宮内膜炎なども起こす嫌気性菌で、クロストリジウム菌群は破傷風、ガス壊疽(筋肉)、食中毒なども引き起こす難敵です。もちろん、便移植は大腸疾患に限ります。まさか、便を子宮内に入れる訳が有りません。ところでこの菌、大腸内では暴れまわり、腸閉塞、腸壊死、穿孔、敗血症の原因となり、大変に手強いのです。だから便移植などと云う発想外の治療法が登場してくるのです。しかも結構有効な様で、アメリカでは7割ぐらいの人が試してもいいと言っている記載です。重症の下痢症、難治性過敏性腸症候群も対象になるようです。手技は大腸ファイバースコープを使って、健常人の便を肛門から大腸に入れるのですが、何日入れるとか、詳しい記載は有りませんでした。入れても、すぐ排便してしまえば意味が無いような気もしますが、そうでもないのですかねえ?。
 アメリカと云う国はやはり日本よりはオープンですね。